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2009年4月29日
豚インフルエンザが発生しています!

 

2009年4月現在、メキシコから豚インフルエンザが発生したという情報が飛び込んできています。

 
ウイルスのタイプはH1N1型ということです。これまでのインフルンザと同じような警戒は必要ですが、
豚インフルエンザ自体の毒性はそれほど強くないので、過剰に警戒する必要はないと思います。
 

今のうちに封じ込めできればそれに越したことはありませんが、もっと心配なのは、1918年のスペイン風邪は豚インフルエンザの発生した後にやってきたという情報があるからです。
  

今回もそうなるかどうかはわかりませんが、人から人へと感染するウイルスは、鳥インフルエンザウイルスが豚の体内で豚インフルエンザウイルスと混じることにより、複雑に変異し、人から人へ感染するようになる、ということです。また、今回の豚インフルエンザウイルスは、すでに人に感染する能力を得てしまったということになります。

 

人がまだ免疫を獲得していないウイルスですから、一度流行しますと取り返しのつかない事態になることは容易に想像できるかと思います。米国ではすでにワクチンの製造に着手したということですが、ワクチンの製造には数か月はかかりますし、まとまった量を確保するとなるとさらに時間がかかってしまうと予想されます。 スペイン風邪の二の舞は、なんとしてでも避けたいところです。

   

そして、人から人への感染力も持っているようですので、今後さらに変異して強毒性を持つようになってしまう懸念もあります。もしそうなれば、スペイン風邪のときと同じような事態も懸念されます。これこそがもっとも怖いパンデミックといえると思います。パンデミック(Pandemic)とは、インフルエンザなどが世界的に大流行することを言います。
   

■パンデミック間期
(動物間に新しい亜型ウイルスが存在するが、人感染はない。)
 レベル1--ヒト感染のリスクは低い
 レベル2--ヒト感染のリスクはより高い 
 
 ■パンデミックアラート期
(新しい亜型ウイルスによるヒト感染がある。)
 レベル3--ヒト-ヒト感染はないか、きわめて限定的である
 レベル4--ヒト-ヒト感染が増加していることの証拠がある
 レベル5--かなりの数のヒト-ヒト感染の増加があることの証拠がある
 
 ■パンデミック期
 レベル6--効率よく持続したヒト-ヒト感染が確立

   

過去に起きたパンデミックは、14世紀にヨーロッパで発生したペスト、19~20世紀にかけて発生したコレラ、そして1918~1919に全世界で2500万人以上の犠牲者を出したとされるスペイン風邪があります。
     

インフルエンザは、A型、B型、C型の三種類があるのですが、もっとも危険なのがA型になります。C型は小児期の呼吸器感染症(C型インフルエンザ)の原因ですが、一般的に流行しているインフルエンザとは大きく違っていますので、問題なのはA型とB型ということになります。
  

A型、およびB型は遺伝子が変化しやすいため、時に免疫獲得が間に合わず時に大流行を引き起こします。特にA型は遺伝子の変化が大きいためパンデミックの危険があります。
 

現代では航空機などにより世界各地との往来が頻繁になっているため、パンデミックの流行速度、危険性は依然にも増してかなり大きくなっていると言えると思います。
 

高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)はもとより、記憶に新しい重症急性呼吸器症候群(SARS)など、そして今回の豚インフルエンザの発生と危険なパンデミックは身近に迫っているとも考えることができるかと思います。   

 
次回は、インフルエンザを効果的に予防する方法についてお話します。 

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